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吃音とは?言葉に詰まる原因や症状などをわかりやすく解説

吃音(きつおん)とは、話すときに言葉に詰まってしまう、言葉が滑らかに出ない発達障害のひとつです。

吃音は、言葉をなめらかに発音することができない為、日常で人と上手くコミュニケーションをとることができず、話すことに苦手だなとを感じてしまうことが多くあります。

そのため、人によりは「コミュニケーションをとることが辛い」「働くことが辛い」と感じてしまうことも考えられます。

しかし、吃音は原因に合わせた治療法や対処法をおこなえば、症状が和らぐ可能性もあります。

なので、まずは病院などの専門機関へ相談することが大切です。

今回は吃音の症状や特徴、治療法や対処法についてわかりやすく解説します。

また、吃音症のある方が仕事で感じる悩みや、困難や負担を減らすためのポイントもいくつかご紹介します。

目次

発達障害との関係性

吃音(きつおん)とは、言葉に詰まってしまったり、なめらかに話すことができない状態を指し、「流暢性の障害」といわれています。

話すときに言葉が詰まったり、引き伸ばしたり、語や音の一部を繰り返したりするのが代表的な症状です。

発達障害者支援法における支援の対象に含まれています。

呼称や診断名は様々

世界保健機関 (WHO)の診断基準にある『ICD-10』では「吃音症」と呼ばれます。

米国精神医学会が作成している、精神障害・精神疾患の分類マニュアルの『DSM-5』では「小児期発症流暢症(吃音)」と呼ばれており、神経発達症群という分類で、小児期に発症すると言われています。

大人で発症したときは「成人期発症の流暢症」と呼ばれています。

吃音になる原因

吃音は「小児期発症流暢症」と呼ばれる「発達性吃音」と、疾患や心的ストレスなどによって発症する「獲得性吃音」の2種類に分類されます。吃音のほとんどは発達性吃音であるとされます。

・発達性吃音 

吃音の9割は発達性吃音に分類されます。

2歳〜4歳の頃に発症することが多く、発達過程に症状として現れる場合があります。

成長するにつれて解消する人も多いと言われています。

その後に渡って症状が残る場合に考慮される原因として

・体質的要因:本人の体質、遺伝的なところの要因

・発達的要因:認知や言語、身体などの急速な発達による影響の要因

・環境的要因:育った環境や体験、周りの人による影響の要因

これらの3つの要因があるとされていますが、まだ明確な研究結果はでていません。

3つの要因の中で『体質的要因』が全体の8割を占めていると言われています。

・獲得性吃音

獲得性吃音は「獲得性心因性吃音」と「獲得性神経原性吃音」の2種類に分類されます。

獲得性神経原性吃音とは、神経学的疾患や脳損傷などにより発症する吃音症です。

頭部に怪我をしたり、薬物を使用したり、脳や神経の病気になることで発症します。

病気としては、認知症、脳卒中、パーキンソン病などが挙げられます。

高齢者や薬物中毒者、事故などで頭を打った方などの人が多く発症しています。

・獲得性心因性吃音

獲得性心因性吃音とは、心的なストレスや過去のトラウマ、外傷体験などで発症する吃音症です。

なにか過去に辛い体験をしたときと似た状況になると、吃音症が発症しやすくなると言われています。

吃音の症状・特徴

吃音の症状の特徴として下記の3つの代表的な特徴が挙げられます。

・連発(繰り返し)

・伸発(引き伸ばし)

・難発(ブロック)

吃音の人はこの特徴のうちのひとつ以上が現れます。

一般的には連発(繰り返し)、伸発(引き伸ばし)の段階を経て、難発(ブロック)へと進行することが多いといわれていますが、その出かたには個人差があります。

連発(繰り返し)

例:「わ、わ、わたし」、「こ、こ、こんにちは」

伸発(引き伸ばし)

例:「わーーたし」、「こーんにちは」

難発(ブロック)

例:「…………わたし」「………こっこんにちは」

この3つの症状は単発で起こる場合もあれば、併発する可能性もあります。

他にも二次的症状として、「随伴運動」がみられたり「工夫・回避」をみせることがあります。

・随伴運動

体の一部分に必要に力が入ったり、動かしたりします。他にも、足を叩いたり、舌を出したり、体の前屈、手足をばたつかせる、話しているときに顔をしかめるなどの症状があります。

・工夫・回避

詰まりやすい、どもりやすい言葉や苦手である行を話さないように、他の言葉に置き換えたり、話すことに対して回避を見せます。

年齢で変化する吃音の特徴

吃音症は年齢ごとに特徴が変化すると言われています。

ここでは年齢ごとに細かく特徴を解説していきます。

幼児期(2歳〜5歳ごろ)

幼児期では連発(繰り返し)や伸発(引き伸ばし)の発症が多くみられます。

ですが、幼少期に吃音を発症しても、その半分以上が小学校に入学する前に吃音の症状がなくなると言われています。

また、多くの子供が言葉の発達する過程で、吃音症に似た言葉をスムーズに話せない状態を体験すると言われています。

このような場合であってもすべてが吃音と診断される訳ではありません。

しかし、スムーズに言葉を話せない状態が長く頻繁に起こる場合は、吃音症である可能性が高いです。

学童期(6歳〜12歳ごろ)

小学校に通うくらいの時期では、難発(言葉に詰まる)の症状がみられることが多いと言われています。

また、学童期の時期に上手く話すために、工夫をしたり、言葉を言い換えたりする行動が始まることもあります。

思春期(12歳〜18歳ごろ)

吃音の症状が出ないように工夫することが身についていると、周りから見ると言葉をスムーズに話すことができているように見えることもあります。

人によっては話さなければいけない状況や場面を避ける回避行動をとることも報告されています。

成人期(18歳〜)

成人期の18歳以上の人の中でごく稀の1%に、吃音の症状が残ってしまうと言われています。

思春期でとるような回避行動をとる人もいます。

ですが、日常生活を送る上で職場や学校などの社会生活で、回避行動をとるのが難しいという場面が発生しやすくなります。

なので、状況に応じて誰かに相談したり、仕事する上でなにか工夫をしたりする必要があります。

吃音の治療法・対処法

吃音症には、確立した治療法というのはまだありません。

しかし、人によって症状や原因が違ったりするということもあり、吃音症の根本的な治療法はまだまだ模索中です。

しかし、症状を目立たなくしたり、和らげたりする方法はいくつかあります。

吃音の治療としては、その対象の子どもの年齢や症状、家族の状態、成長発達に合った支援を行うことが大切となります。

具体的に、次のような方法があります。

・環境を変える・調整する

・楽な発話に誘導する

・直接的な発話訓練を行う

・小児版流暢性形成訓練

吃音が発症した時期から短い方が、治療効果が高いと言われています。

発話運動機能や言語発達が成熟しやすく、環境面を変えることで高い効果も期待できます。

吃音のある子供によって保護者への不安が強くなった場合には、保護者への支援も行います。

周囲からのいじめなどによる心理的なストレスが最低限で済むでしょう。

大人に吃音がある場合では、耳鼻咽喉科やリハビリテーション科のある病院で、言語聴覚士から、言葉の訓練を行うと効果的です。

また、吃音が原因で人と話すことを避けたり、悩みが大きくなったり、嫌な思いをした場合に、社会不安障害など、精神疾患を合併する可能性もあります。

専門医にしっかり相談した上で、必要であれば薬物療法の対象となるケースもあるでしょう。

吃音症の人が、仕事をしていくためには下記のような工夫が必要になります。

環境を変える・調整する

吃音症状が強くて、仕事に影響が出る場合、業務の進め方や話し方の工夫、別の仕事に変えるといったことが必要となります。

環境を変えて欲しいことを上司に伝える場合に、どんな困りごとがあるか、どんな配慮があると上手く仕事ができるのかを、具体的に相手に伝えることが大切です。

伝えることを意識する

吃音症状があると、上手く話すことに意識を向けてしまいがちです。

ですが、上手く話すことよりも、相手に伝えることに意識を向けると良いです。

会話中に、言葉だけを伝えるのではなく、ジェスチャーや図や写真などを取り入れて、相手により伝える方法を工夫することが大切です。

仕事での重要な話などは、あらかじめ文章にまとめておいて、それを相手に渡すと良いでしょう。

支援を活用する

発達性吃音は、発達障害者支援法の対象疾患となっているので、医師の診断によって、障害者手帳の取得が可能となります。

障害者手帳があると、就職するときに、障害者枠で採用を受けることができるため、会社側からの合理的な配慮が受けやすいメリットがあります。

それにより、仕事を長く続けやすくなったりします。

吃音がある人の関わり方

自分の身内や同僚に吃音症状がある人がいた場合、まずは吃音症状のある人の言葉をできる限り受け入れて、待ってみましょう。

親切のつもりであっても、相手の話し方を指示や指摘したり、相手の言おうとしている言葉の先取りしてそれを言ったりしないことです。

相手が言おうとしていることを先取りして言ってしまうと、なにか誤解があっても言い直せなくなったり、話す機会そのものを奪ってしまったりと、マイナスの行為になることがあります。

ですが、あまりにも言葉が出てこない場合は、少し様子をみて聞き

少し様子をみて聞き手が代弁することで、話し手の心理的な負担を軽減できる場合があります。

お互いに書いて話したり、タイピングで文字入力してもらったり、選択肢を出して指差してもらったり、チャットを使うなど、本人にどんなやり方が、一番話しやすいか聞いてみましょう。

プレッシャーを与えすぎないよう、相手のペースに合わせて、緊張せずにラクに話せる関係、環境作りが大切です。

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言葉をなめらかに話せない吃音について紹介してきましたが、いかがでしたでしょうか。

自信をつけることで吃音が改善されることがあります。

すぐにでも改善したいという方はコミュニケーション講座に通ってみるのもおすすめです。

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