叱らない子育てとは。親がやるべき子供への関わり
”叱りたくないけど、つい叱ってしまう”
お子さんを持つ親にとっては、悩む問題のひとつではないでしょうか?
親からみて自分の子どもが誰よりも可愛いと思うでしょう。
でも、ラクに子育てはなかなかできません。
□子どもを叱るとき、ついカッとしまう
□感情を上手くセーブできない
□子どもの為にと思って叱っているけど、それが本当にいいのかわからない
子育てで悩むのは、当然のこと。。
でも、なかなか親の言う通りに子どもは動いてくれないものです。
親という立場だからこそ、子どもが将来大人になってから、マナーを守って社会に出ても周りに迷惑をかけず、大丈夫なように育てたいと思っている親が多いはず。
一昔前は、叱って育てることが当たり前、それが子育てのルールだと教えられていました。
しかし、今は昔と比べて叱るのではなく、「叱らない」子育てに共感する親が増えました。子育てに関する本が次から次へと出店されて本屋でも多く見かけるようになりました。
そして、最近は叱らない子育てが日本中に広まっています。
今回は、叱らない子育てについて、叱ってしまうその心理や原因と叱らない子育てについてみていきます。
叱ってしまう親の特徴
なぜ、親は叱ってしまうのでしょうか?
叱ってしまう親の特徴をみていきます。
1、夫婦関係がうまくいっていない
子どもについ、カッとなってしまう特徴として夫婦関係が上手くいっていないことです。
それによって、親が子どもにあたってしまうからです。
夫婦関係がよくないと、どちらかに子育てが偏ります。孤独になりながらも、親として子どものために頑張ろうと思いつつ、不満が溜まります。
夫婦関係が良くないので子育てについて相談することもできずに1人抱えてしまいます。その結果、ストレスが爆発して怒りの矛先が子どもに向いて叱ってしまうのです。
しかし、子どもは親をよく観察しています。夫婦関係が良い、悪いもすぐに見破っています。
子どもは親を見て育つように家庭の背景を敏感に感じ取っているので親は自分のために思って叱っているのか、感情でただ叱っているのか分かるので夫婦関係を整えましょう。
2、周りの子供と自分の子どもを比べる
いつも叱り続ける親の特徴として、周りの子どもと比べて自分の子どもは無能でどうしようもない子だと見下しています。
自分の子どもを周りと比べすぎて親の望む成績、評価に見合っていなかったり、常識やマナーが無いと親は、「子どものために頑張っているのに。。。」「なんで分かってくれないんだ」と子どもに対して不満が溜まっていきます。
そのような不満が溜まっていくと、子どものちょっとした言動にも目について強く叱ってしまうんです。
3、感情をコントロールできない
よく叱ってしまう親の特徴として、自分の感情を自己管理できない親が多いです。
感情を上手くセーブできないことで冷静に判断できなくなるのです。
なので、子どもが特に悪いことをしたわけでもないのに親の感情によって間違って叱られてしまうケースも。
感情的に叱られてしまうと、子どもは余計に反抗的になったり、言うことを利かなくなるので注意が必要です。
まずは、いったん冷静になって状況を整理し、どんな声かけをしたら良いか考えてから話しましょう。
正しい叱らない子育てとは
「叱らない子育て」とは、叱るという手段を使わずに、正しい方向へ子どもを導くことです。
叱る代わりに、褒めたり、親がお手本を見せたりして、人に迷惑をかけず、社会のルールを守るように子どもを育てることです。決して、子どもを放置することや無関心とは違うのです。
でも、「叱らない子育て」に関して以下のような現状も目立ちます。
- 子どもがしたい放題に騒いだり、迷惑をかけているのに親は、見て見ぬふり
- 叱らないまま放置をしたことで子どもに何を言ってもきかない状態になる
- 子どもを見守るだけで教育をしない
もし「叱らない親」を単に「しつけをしない親」と解釈するなら、批判されるのは仕方ありません。子育ては、「叱らない」だけでは決して上手くはいかないのです。では、どうしたらよいのでしょうか?
叱らない育児が上手くいく関わり
叱りたくて叱っている親は、ほとんどいません。
では、叱らなくてもいい状況にするためにも親が子どもに対する関わりを変えていくことが大切です。
1、子どもができたことは褒めて肯定する
叱らなくてもいい状態に子どもをさせることができれば叱らずに穏やかな気持ちでいれる事でしょう。
そのために、まず出来る関わりとして、子どもを肯定することです。
子どもを否定ばかりするのではなく、肯定しましょう。
よく観察をして、何か出来た時には、認めることで子ども自身の肯定感が高まります。
例えば、手伝いをしてくれた時、友達におもちゃを貸してあげていた時、兄弟に優しくしていた時など、子どもが良い行動をしたのであれば褒めましょう。
そうすることで、子どもは進んで良い行動をするようになります。
その逆で、否定ばかりすると、子どもは自信を失ったり、親にアピールしたくて迷惑をかけるような行動を取ることに。。。
その結果、親は叱らないといけない状況をまた作ってしまうのです。
演技のように大げさに褒めると意図がないので子どもは嬉しくありません。
心から意図をもって喜ぶ様子を示してあげましょう。
親は、子どものことを否定しがち。「できていない」に目が行きます。
良く観察していれば、「できている」ところに気付くことでき、「ちゃんと見ているよ」とこまめに示し続けることで、「叱らなくていい状態」が強化されていきます。
2、「してはいけないこと」の境界線をひいて関わる
「叱らない」というのは、子どもが悪いことをしているのに放置していたり、無関心でいたりすることではありません。
子どもの好き放題にして、要求の言いなりに親がなることではありません。
「叱らない」子どもといって望むままに何でも「いいよいいよ」と悪いことも全て受け入れてしまっては、その子が社会での集団生活に必要なマナーや常識、ルールを見つけずに大人になってしまうのは理想ではありません。
例えば、周りの人や自分が危険な目にあうような行動や公の場で多くの人に迷惑をかけてしまう振る舞いは、「ダメなこと」として、境界をはっきりと設けましょう。
ダメなことをしていたら、ただ感情的に叱るのではなく、「それはダメなことだよ」と伝えることが大切です。
3、子どもの気持ちに寄り添い、理解する
「叱らない」と決めていても、子どもが、自分の思い通りにならずに泣き叫んだり、かんしゃくを起こすこともあります。
その時に、どうしようもなくて叱ってしまう親がほとんどです。
でも、叱ってしまったり、諦めて子どもの言いなりになっては理想の育児は実現できないのです。
その時に、重要なのはどうコミュニケーションを取るかなのです。
悔しかったり悲しかったりする気持ちに向きあい、気持ちに寄り添ってあげましょう。
まずは、「分かったよ。悔しいんだよね。悲しい気持ちなんだね。」と気持ちを理解して言葉で伝えましょう。言葉で伝える事で、子どもは自分の気持ちを理解してくれたと安心します。
そして、落ち着いてきたら、なぜダメなのかを分かりやすく説明しましょう。
また、抱っこして背中をトントンしたりして子どもの気持ちに寄り添います。
4、子どもの意図を汲み取り、傾聴する
子どもに対して興味をもって関わっていますか?
質問を投げかけて子どもの状況を把握していますか?
もし、子どもが間違った行動をしているのなら、正す関わりが重要です。
よくやってしまう悪い例は、子どもがとった行動に対してうるさく叱り続けることです。
なぜ、そのような行動をしてしまったのか、何を分かってほしかったのかを傾聴して子どもの意図を汲み取ってあげましょう。
「どうして?なんで、してしまったの?」と行動に対しての理由を聞き出したり、「今、どんな気持ち?何をわかってほしかった?」と子どもの気持ちを探る質問をしていきましょう。
それでも、子育てに不安なあなたへ。
叱った後に、また、やってしまった。。。と後悔して落ち込むことはあるでしょう。
また、子育てのストレスを感じながら生活するのは辛いことです。
そんな辛い状態から抜け出したいと思うなら、子どもへの関わりを見つめなおして変えていくことが大切です。
子育てに関してのお悩みを解消するために、アトリエシャンティでは岐阜各務原校、名古屋千種校、富山校でコミュニケーション講座を開催しています。
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叱らないコツとして、子どもに対して自分の方針を曲げずに冷静な態度を取り、話を聴く、相手を観察するなどのコミュ二ケーションを取ることが大切です。
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叱らない方法を「実践してみて下さい」と言われても、多くの人が上手く出来る自信はないと言います。
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例えば、相手から騙されないようにするために、
「感情的にならずに話すためにはどうしたら良いか?」
「子どもの話をしっかりと聴くにはどうしたら良いか?」
「叱らない関わりを上手にするにはどうしたら良いか?」
この悩みを解決するための知識と実践を学ぶことができます。
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