高校生の引きこもりの原因・接し方・親の心の守り方までを徹底的に解説

高校生の引きこもりに直面したとき、多くの親が口にする言葉があります。
「このままでいいとは思えない」
「何か行動しないといけない気がする」
「でも、何をすると効果的で、何をしたら逆効果なのかわからない」
子どもが部屋にこもり、会話が減り、日常が止まったように感じる中で、親の心も少しずつ削られていきます。
この保存版記事では、「今すぐ解決する方法」ではなく「関係を壊さずに、回復の土台を作る考え方」を紹介します。特に下記の2点について重点的にまとめています。
このページを読んでわかること
・高校生が引きこもる理由や原因
・親として最初にやること
・親の接し方や伝え方
状況を把握しながら希望が持てる視点をお伝えします。焦っているときほど、立ち止まって読んでほしい内容です。
1. 高校生の引きこもりは「甘え」ではなく防衛反応
引きこもりという言葉には、どこかネガティブなイメージがつきまといます。しかし実際には、引きこもり=心が限界を迎えた結果の行動であることがほとんどです。
引きこもりになった高校生は、下記のような状態にいます。
- 失敗が許されないように感じやすい
- 他人と自分を強く比較しやすい
- 「弱い自分」を見せることを極端に恐れる
外に出られなくなったのは、「怠けたいから」ではなくこれ以上傷つかないための選択である可能性が高いのです。高校生が引きこもる理由は「怠け」ではないということを念頭に置いてください
「やる気がない」「甘えている」
そう見えてしまうこともありますが、ほとんどの場合その裏には原因や背景があります。
高校生は大人になりかけの時期。
プライドもあり、弱さを言葉にするのが難しいことがあります。そのため、原因を話してくれない=理由がないわけではありません。
2・引きこもりの原因は「一つ」ではない

「原因がわからず、親としてどう受け止めればいいのかわからない」
「特別な出来事はなかったはずなのに、急に部屋から出なくなった」
と言う声を聞きます。
高校生の引きこもりは、一つの理由だけで起こることはほとんどありません。いくつもの要因が少しずつ重なり、ある日“限界”を迎える形で表に出てくることが多いのです。
この記事では、親が理解しておきたい引きこもりのきっかけと背景を解説します。
親が最も知りたいのが「何が原因だったのか」という点です。多くの場合、下記の5点が原因としてあげられます。
- 学校や友人関係のトラブル
- 成績や進路のプレッシャー
- SNS・人間関係の疲れ
- 自分への否定感や自信の低下
- 家族間のストレス、環境の変化
もう少し具体的にみていきます。
・学校や友人関係のトラブル
クラスに自分の居場所がない・学校の規則が息苦しい・先生と合わない・クラス替えの人間関係など
・成績や進路のプレッシャー
勉強についていけない・進路に迷いがある・テストや勉強の些細なミス・大学受験や就職など大きな選択を迫られる・漠然と将来が不安など
・SNS・人間関係の疲れ
友達グループからの孤立・人と会うことを怖がるなど
・自分への否定感や自信の低下
自分だけがダメだと極端に落ち込む・自分に自信が持てない・絶望感など
・家族間のストレス、環境の変化
家族に対する不満やストレスなど
これらが少しずつ積み重なった結果として現れます。そして厄介なのは、本人ですら「はっきりした理由」を説明できないこと。
下記は不登校だった経験を持つ人からの投稿です。
私は中学3年の後半から本当に学校に行かなくなってしまいました。
環境に不満があるわけじゃないのに行きたいのに行けない。
制服を着て準備したけど玄関で立ち止まっちゃって、そのまま休んでしまうなんてことがいっぱいありました
この体験者のように原因を言葉にできないからといって、原因が存在しないわけではありません。
子どもの心が折れる時は必ず前触れがあります。小さなサインを積み重ねた結果、引きこもりと言う形で現れます。
3・引きこもりの「きっかけ」は小さな出来事のことが多い

引きこもりのきっかけとして想像されやすいのは、いじめや大きなトラブルかもしれません。
しかし実際には、周りから見ると小さな出来事が引き金になるケースも多くあります。
- 友だちとの何気ない一言
- テストの点数や進路の不安
- 先生からの注意
- 周囲との比較で感じた劣等感
本人にとっては「これ以上頑張れない」「もう傷つきたくない」というサインであることを、まず知っておくことが大切です。
3・ 人間関係の疲れは見えにくい
高校生になると、人間関係は一気に複雑になります。
- グループ内の空気を読むプレッシャー
- SNSでの距離感や既読・未読問題
- 表では仲良く、裏での関係悪化
これらは親の目には見えにくく、子ども自身も「うまく説明できない」ことがほとんどです。「友だちいるでしょ?」という一言が、本人をさらに孤立させてしまうこともあります。
4・思春期特有の心の揺れ
高校生は、子どもでも大人でもない不安定な時期です。
- 自分は何者なのか
- 周りからどう見られているのか
- 失敗したら終わりではないか
こうした思いが強まり、自分を守るために「外との接触を減らす」選択をすることがあります。これは逃げではなく、心を守るための一時的な避難行動とも言えます。
5・「学校に行けない」は怠けではない

朝になると体が動かない、頭が痛くなる、吐き気がする。これは気持ちの問題ではなく、心と体のブレーキです。
常に評価される
常に誰かと比較される
失敗が目立つ
学校という場が、自分の評価の場所になってしまうと、行こうとするほど心身に負荷がかかります。「行けば何とかなる」は、大人の成功体験が前提になっている言葉かもしれません。
6・環境要因も引きこもりに影響する
家庭や生活環境も、背景として無視できません。
家庭内の緊張や不安定さ
親の忙しさや余裕のなさ
安心して甘えられない空気
これらが直接の原因でなくても、回復する力を弱めてしまう要因になることがあります。
重要なのは、「誰が悪いか」ではなく「何が重なっていたか」を見る視点です。
原因を知ることは、解決のためではなく 関係を壊さないため にあります。「そうだったのかもしれない」そう思える視点を持てた時、親子の関係は少しずつ変わっていきます。
- 高校生の引きこもりは、複数の要因が重なって起こる
- きっかけは小さく、外からは見えにくい
- 人間関係・思春期・学校・環境は深く影響している
- 責めるより、理解することが回復の第一歩
高校生の引きこもりは、複数の要因が重なって起こる
3. 親が最初にやるべきことは「原因追及」ではない高校生の引きこもりは、複数の要因が重なって起こる
「変えようとする前に、まず理解する」

引きこもりの子どもに対し、つい「なんで?」と問い詰めたくなります。そんな子供は何を言っても反抗的で、ますます自分のカラに引きこもってしまいます。
すると親は「学校を中退するのか?」「卒業できるのか?」「卒業できても引きこもるのではないか?」と色々心配になります。
しかし本人は、言語化できない不安や葛藤の中にいることが多く、正面から踏み込まれるとさらに閉じこもってしまうケースも。
大切なのは、変化させる前にまず安心をつくること。
親の役割は「引き出す」ことより、心が休まる場所であり続けること。そして子供への評価や期待を手放すことです。
「何があったの?」
「いつからこうなったの?」
こうした質問は、親として当然のもの。ただ、引きこもり始めた直後の子どもにとっては、その問い自体がプレッシャーになることがあります。
今必要なのは、
- 話さなくても責められない
- 黙っていても関係が切れない
という安心感です。原因は、心が少し回復してからでなければ見えてきません。
逆にやってはいけない行動が下記のもの。かえって状況を悪化させます。
・不登校や引きこもりは甘えと言う
・原因や問題をしつこく聞く
・無理やり学校に行かせる
・親も一緒になって落ち込む
親の接し方の基本「子ども本人のペースを尊重する」

ここでとても大切なのが、「子ども本人のペースを尊重する」ことです。
今の子供にとって必要なことは「自分を受け入れてくれる」と言う安心感。具体的にどういうことかというと、「子どもの意見を尊重すること」です。
子どもが話しやすい雰囲気や関係性を作ることを最優先してください。
実際の体験者に話を聞いてみますと、親にもっと話を聞いて欲しかったと言う声が多くあります。徹底的に話を聞いてください。話を聞くときには、決して否定しないこと。たとえ正しい意見だとしても、子どもの心には突き刺さります。
早く元に戻って欲しい気持ちが逆効果。無理にコミュニケーションを取らないように。
引きこもりの時期は、子供にとっても親にとっても自分の気持ちを整理する大事な時間です。一時的な休養の時期と思ってください。
声かけは「動かす言葉」ではなく「戻れる言葉」
引きこもりの子どもにとって、一番怖いのは「失敗したら責められること」です。
そのため声かけは、
❌「どうするつもり?」
❌「いつになったら?」
ではなく、
⭕「話したくなったら聞くよ」
⭕「今日はどっちにする?」
といった、選択権を渡す言葉が効果的です。言葉の目的は、行動を変えることではなく関係を保つことにあります。
声かけは「答えを求めず、選択肢を渡す」
✦良い声かけの例
- 「困っていること、話したくなったらいつでも聞くよ」
- 「今日はご飯一緒に食べる?どちらでもいいよ」
- 「無理に頑張らなくて大丈夫。あなたのペースでいいからね」
ポイントは相手が選べる形での問いかけ。
すぐに返事がなくてもOKと思える余白正解を聞き出すのではなく、「話してもいいんだ」と感じてもらう声かけです。
叱るべき場面と、その伝え方

「叱らない方がいい」と言われますが、すべてを許すことが正解ではありません。
叱る必要があるのは、
- 命や健康に関わる行動
- 家族への暴力・暴言
このような場合です。
その際も、
- 感情的にならず
- 行動だけを伝え
- 短く終える
ことを意識してください。叱る目的はコントロールではなく、安全の確保です。
優しさだけが正解ではありません。ただし、叱る目的は「従わせる」ではなく 守るため であるべきです。
叱る必要が出てくるライン
- 自傷や危険行動につながる時
- 暴言・暴力が家族に向いている時
- 生活リズムが極端に崩れ、健康に影響が出ている時
叱るときのコツは、
🔹短く、冷静に
🔹人格ではなく行動を指摘
🔹代わりの行動を示す
例:「ゲームするな!」→「夜は睡眠のために〇時までにしよう」
ルールの提示も、命と心を守るための枠と考えると伝わりやすくなります。
親のストレスを放置しない

引きこもりの問題は、親の人生も大きく揺さぶります。
- 周りの目が気になり眠れない
- 早く元に戻って欲しいと、常に不安
- 親のせいでこうなった?と責め続ける
こうした状態で支え続けるのは、誰にとっても無理があります。
親が休むことは、逃げでも甘えでもありません。長く支えるための戦略。引きこもりのサポートは長期戦です。
親が疲れ、限界に近づいているのに頑張り続けると、優しさも根気も維持できず、関係が悪化しやすくなります。子供にとっての充電期間、親にとっての気晴らしの期間と割り切りましょう。
✦親が心を保つためにできること
・一人で抱えない(相談する担任の先生やスクールカウンセラー・SNS・専門機関を使うなど)
・「できない自分」を責めず、休んでいいと許可する
・子どもと距離を置く時間を確保する
・家族や社会とのつながりを保つ
子どもだけでなく、親も守られるべき存在です。あなたの余裕が、子どもの安心の土台になります。引きこもりは親のせいではありません。また親子で抱えこむものでもありません。
親がストレスを感じていると、子どもが自分を責めるようになります。いっそのこと、親もカウンセリングを受けると言うのも解決方法の一つです。
子どもとの距離が近すぎて、子どものペースに合わせて生活を送ってしまいがちです。が、子どもとは距離を置きましょう。親が元気でいることも大事です。仕事や趣味で充実した生活を送ることも大事。
親の感情が安定していることは、子どもにとって「安全な場所」の証明になります。
「今は何も進んでいない」と感じる日へ

変化は、ある日突然目に見える形で現れることもありますが、その前には必ず「静かな時間」があります。
何も起きていないように見える日も、心は内側で動いているかもしれません。今日できたことが「何もなかった」一日でも、それは失敗ではありません。
- 接し方の基本は「変えようとしない」「安心の土台づくり」
- 声かけは答えを求めず、選択肢と余白を与える
- 叱るのは安全を守るため、短く冷静に
- 親が疲れたら休むべき。サポートは長期戦
あなたの存在は、子どもにとって大きな支えです。焦らず、少しずつ関係の糸を温め直していきましょう。気長に見守りましょう。
まとめ・引きこもりの高校生に対して親ができること
あなたが悩みながらここまで読んでいること自体が、すでに大切な関わりです。焦らなくて大丈夫です。
関係を保ち続けることが、回復への一番の近道です。
高校生の引きこもりは、原因が複数あるため一概にこれと言い切れません。そのため支援も長期化しやすい傾向にあります。
親がストレスを感じていると、子どもはそれを敏感に察知します。引きこもりは親のせいではありません。子どもが自立に向かっている時期です。暖かく見守りましょう。
また親子で抱え込まずに、学校や支援機関など第3者に相談することもお勧めします。
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